こんにちは、サラです。
会社を辞める時、できれば円満に退職したいと思う方は多いと思います。
ただ、会社に残る人からすれば裏切りのように見えることもあるだろうし、
辞めた後にまた人を育てなければいけないと考えると頭が痛いだろうしで、
円満に送り出してくれないことも。
そんなとき、あなたならどうしますか?
「辞める会社にどう思われようがどうでもいいよ!」
「どうせ円満に退職なんてできないんだから、言いたいこと言って辞めてやる!」
なんて思うかもしれません。
でも、あなたがこれからフリーランスとして独立するなら
できる限り円満に退職できるように努力はするべきです。
フリーランスになるならできるだけ円満に退職しよう
円満退職できるよう根回ししていますか?辞めるからいいや~、なんて思っていません?
フリーランスは人脈が命。
いつどんなところでまたご縁があるかもわかりませんから、
退職するときもできる限り円満退職できるように心がけましょう!
退職した後に辞めた会社の人となんて会うことがない、と言われることもありますが、
フリーランスだと話は別です。
今までの職種と全く違う職種で独立するなら問題ないかもしれませんが、
同業種だと思いがけないところで繋がりがあったりするものです。
クライアントが辞めた会社と取引していたり、
独立してから知り合った人が以前の同僚と知り合いだったりとか…
直接ではなくても間接的に繋がっていたりすることがあります。

私もフリーランスになってから知り合った人が、元同僚のお姉ちゃんだったことがあります💦
そして、悪い噂って言うのはなんだかんだで伝わっていたりするものです。
そのため、円満退職は難しくてもできる限り円満に退職できるように
努力することをおすすめします。
円満退職のために必要な最低限のこと
円満退職をするためには、いくつか注意すべきポイントがあります。
できるだけ円満に退職するために、自分で気を付けられるポイントは
しっかり押さえておきましょう。
退職届は1か月以上前に出す
退職は、法律上では「2週間前までに退職の申出をすればよい」となっていますが、
おそらく会社の就業規則などで「30日前までに」とか、「1か月前に」と
定められている場合が多いと思います。
円満退職をするには業務の引き継ぎや会社側が後任者を定める期間も考えて、
少なくとも1か月以上前には上司に退職の意思を表示しておきましょう。
中には「3か月前に」などと記載されている場合もあるようです。

さすがに3か月前と言うのは長すぎるとは思いますが、円満退職を目指すなら
就業規則にのっとって提出するのが無難です。
職場環境や、周囲の人の都合なども考えて、周りの人の仕事が増えないような日程を組みます。
自分だけでなく、上司とも相談して適切な引継ぎ期間を設定した方が印象はよいので、
退職届を提出する前に口頭で退職の意思を伝えるのがベストです。
有給消化のタイミングは周囲への影響も考慮して
有給の残りを、どのくらい消化するかという問題もあります。
退職が決まったら、引き継ぎ手続きを始めなければいけません。
ちゃんと引き継ぎができるかどうかが、円満退職ができるかに
大きく関わっていますので、しっかり引継ぎできる期間を確保したいですよね。
ただ、退職日まで1か月しかないとなると有給の取得も困難に。

1か月って、出社日だけだと20~25日前後しかないので、
有給が大量に残っていると消化だけで終わってしまう可能性があります。
有給がたくさん残っていると、退職届を出した翌日から消化していかないと
全消化できなくなってしまうこともあり得ます。
それだと、引継ぎ等には時間が取れなくなってしまいますよね。
円満退職のためには後に仕事を引き継ぐ人がわかりやすいように、
資料を作成する必要もあるでしょうし、挨拶回りもしておきたいところ。
慢性的な人材不足企業の場合は、新たに引継ぎ者を採用する必要がある場合もあるでしょう。
そういった、「退職に伴って必要な時間」と、有給を消化するための時間を含めて
退職日を設定しておくことが大切です。
退職後はフリーランスになる、ということであれば、
退職日はあまり急がなくてもいいと思います。
(職場がイヤで、一刻も早く辞めたい場合は別です。笑)
引継ぎにかかる時間を上司と相談し、それに有給消化の日数をプラスして
退職日を設定すると、周囲への影響も最小限に済ますことができます。
有給を取らせてくれない場合はどうすればいい?
会社によって・上司によっては
「有給なんて取らせない!!」と、理不尽に有給取得を拒否される場合もあります。
円満退職を目指すなら、トラブルは少ないに越したことはないので
有給を諦めた方がいいのでしょうか…?
答えは「NO!!」です。
有給は、労働者の権利です。
権利を放棄してまで、円満退職を目指す必要はないと思います。
ただ、「できる限り円満退職を目指す」なら、
話し合いで折り合いがつけられないか模索してみましょう。
- 退職日を後ろにずらせば取得させてくれるのか?
- 取得しない代わりに買取してくれるのか?
- 上司との話し合いで解決しないなら人事部などの管理部門に相談
それでもどうしても解決できなければ、
円満退職はあきらめて労働基準監督署に相談するのもアリです。
有給を取らせない、ということは法律に違反している会社、ということですから、
そんな会社を円満退職するのは不可能に近いです。

会社側が法律違反するなら悪いのは会社側です。
法律違反するような会社に常識を求めても、こちらが疲弊するだけでメリットがありません。
円満退職を望めるのは、あくまでも相手が「常識的な相手」の場合のみ。
非常識な相手なら、円満退職はすっぱり諦めましょう。
お世話になった人への挨拶は忘れずに
社内の人にはもちろんのこと、お世話になった取引先にも忘れずに退職の連絡を入れます。

取引先へも挨拶し、後任者の紹介をすることも円満退職のためには大事なことです。
退職の10日前くらいになったら、挨拶状を関係者に出すようにしましょう。
その際、退職後の担当者を連絡するのを忘れずに。
私は以前退職の際に、引継ぎ担当者を取引先にお伝えしたところ
「その方はちょっと…別の方に変更していただくことはできませんか?」と
取引先から相談されたことがあります!
在職中から私が休みの時などに代理で対応してくれている人だったのですが、
その時のやり取りで違和感を感じることが多かったらしく、
担当者変更のご相談を受けました…

メールで自分の退職と、引継ぎ担当者のご連絡をしたのですが、
わざわざお電話いただき相談されました💦
仕事のできる・できないにかかわらず、取引先との相性もあるので
引継ぎ担当者を事前にご連絡しておくことは
取引先とのトラブルを減らせる効果もあります。
私の場合は他に適任がいなかったので、担当者は変更せず
もともと予定していただいた方に引継ぎしていただきましたが、
退職日までサポートはしっかりしました。

取引先のクセや人柄なども詳しく引継ぎして、円滑にやりとりできるようにしたおかげか
最終的には取引先も引継ぎ担当の変更を取り下げてくれました!
退職日まで日は限られていますから、できることはそう多くありませんが、
最大限の引継ぎをして、できる限り納得していただく努力も必要です。
そのほか、私物の整理や事務処理も怠らずに
自分の机の周りはきれいに整理して、私物がないようにします。
気を付けたいのは名刺の扱い。
会社から支給された自分の名刺を返却するのはもちろんのこと、
顧客からもらった名刺も必ず会社に返却しましょう。
退職後にフリーランスになる場合、
会社関係で知り合った方からお仕事をいただきたいと思うかもしれませんが、
基本的に顧客からもらった名刺は会社の所有物です。
勝手に持ち出すとのちのちトラブルにもなりますので、十分注意しましょう。

退職後に顧客の名刺を利用して、裁判にまでなった事例もあります。
安易な持ち出しは絶対にやめましょう💦
また、パソコン内のデータもきれいにします。
貸与PCなどの場合、個人的なデータが入っていることもあるかもしれませんが、
それらもすべて消去して会社に返却しましょう。
会社に返すものは一式揃える、年金手帳や雇用保険被保険者証を会社から受け取る、など
事務手続きにも不備がないようにしておきたいですね。
まとめ
円満退職をするためには、
退職日までに余裕をもって自分が担当していた業務を引き渡しておくことが重要になります。
これまでお世話になった会社に不利益を与えることのないように気をつけることで、
円満退職ができるようになります。
「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちで、スッキリ退職日を迎えたいものですね!
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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